September 22, 2010

Unopened messages



開けられないメッセージ

昔から人と出かけるのが苦手だった。

映画、舞台、美術館、買い物もなぜかだめ。

女の子なら大概大勢でワーッと行くか、仲良しと手をつないで行くかってパターンだけど、私はそんなのに興味なかった。

 とにかく言葉でうまく表現するのが苦手。

映画や舞台を見て自分の感想を述べるってことができない。心で感じ取ってもそれが文字にも言葉にもならない。

黙っていると、気に入らなかったのかと心配されるし、へんにしゃべるとうまく気持ちが伝えられないから自分でいやになる。

いい映画や舞台を見ても、そんな自分の劣等感から、せっかくの感動がいやな経験に変わることが多い。

考えすぎだといわれればそれまでだし、付き合いが悪いといわれれば、そりゃそうだと認めるしかない。

しかしながら、このいやな圧迫感なしに時間を一緒にすごして、この素敵な感動を分かち合える人もいる。

黙っていてもわかってくれる安心感。自分のままでいられる開放感。

小さな自分の中に詰まった、開けられないたくさんのメッセージ。

今、誰かがどこかで読んでくれている気がする。



Unopened messages

I didn't enjoy going to the movies, theatres, museums, or shopping with friends.

I didn't like to talk what I thought of it afterwards, because I wasn't good at doing that.

I hated when others asked if I didn't like it when I was quiet.

I hated myself when I tried to say my thoughts, but failed.

So naturally, I chose to go by myself, most of the time.

However, I have friends with whom I feel comfortable to share the moment, and I feel more open
even when I don't talk much.

I beleive that there is someone out there who can open my messages without any sound.





September 18, 2010

Undelivered Mail



未配達の手紙

たった一握りの土から作る小さなカップ、
これといった飾りも何もない。

誰が作ったかなんてわかりもしない。
その存在でさえも気づかれないかもしれない。

それでもその限られた小さな空間に、
自分のその瞬間の魂を込める。

そのメッセージがいつかどこかで拾われることを夢見て。



Undelivered Mail

A tiny, simple cup made of clay,

No one knows the maker,
No one may not even notice the exsitence.

Yet, I pack my messages into the small space,
hoping that the mail would be delivered someday.


September 12, 2010

The purpose of the thing

モノの意味
必要なもの、愛着のあるもの、
いつか使うような気がするもの、後で役立つような気がするもの、
捨てきれないもの、二度と見たくもないもの、
人の生活はこんなモノたちに囲まれ、それらにコントロールされ、
本当に大事なものの場所を失いながら生きている。
機能のあるなしは別として、目的のないモノは人の生活に大きな無駄な空間を作ってしまう。
自分の身の回りから要らないものを取り去り、本当に意味のある、必要なものだけで生きる。
そのためには毎日、相当の努力が要る。

使う器の作り手として、その大きな穴に落ちないように細心の注意を払いながら、心をこめて作品を作っています。
The things- that I use, that I need, that I want, that I love.
The things- that I may use, that I may need, that I may want, that I may love.
The thing- that I don't want to keep, that I don't want to see, that I hate.

I am surrounded by all these things, and I am controlled by them,
instead of being in control of them.
I have so many things without purpose in my house. And they are taking over my space and my mind.

As a potter who makes pots, mostly for function purpose, I ask myself this question when I am making a pot:
Does this thing I am creating right now serve a purpose for someone?
Is this just an one-way message to someone from me?
Hope my little pot has a purposeful meaning to someone.

September 2, 2010

Stars, Owls, and Water


星空、ふくろう、小川

あんな素敵な夜空を見たのは久しぶりだ。

自分の家からでは周りの大木が邪魔して、まずは視界が狭すぎる。
それに加え、近くの街の明かりや公害やらで空自体がいつも霞んでいる。
また、いくらきれいな夜空が現れたとしても、夜に外に出て空を見上げようなどという気持ちの余裕がこのごろの自分にはなかったような気がする。
考えてみればもったいない話だが、アメリカに住みだしてからというもの、夜外を出歩くなんていうことをしたことがない。なぜかっていうと、そういうところだから仕方がない。

窯焚きで山に入って最初の夜のこと。

40℃の炎天下で一日中斧を振り下ろして薪を割り、汗とほとりにまみれて働いた。
星空の下でシャワーを浴び、テントキャビンへ向かいながら、自分のいる場所がもうこの世のものではないことに気づいていた。

もうこれ以上描ける場所がないっていうくらい無限の星が空を埋め尽くしていた。
そこを流れる天の川。
プラネタリウムで勉強しているかのように完璧な星座たち。
おまけにそこへ流れ星。

こんなに完璧に素敵な時間と空間の中に自分が今存在している。
感謝してもしきれない。

この瞬間、これがずっと続けばいいと思った。

テントキャビンの脇を流れる小川のせせらぎ。
夜話好きのふくろうの低く大きな声。

こんな素敵な世界で眠りに入る,なんて幸せなんだろう。

Stars, Owls, and Water

 The night sky was painted with countless stars,
planets,
milky way,
and shooting stars

It was the first night of wood-firing.

Owl callings in the air,
the moment of the silence,
sound of the creek in the background never stops,

The night sky is moving slowly,
This very moment will not repeat,

But I exsist right here, right now, at this moment.

Wish this very moment, this perfect night could stay with me.