開けられないメッセージ
昔から人と出かけるのが苦手だった。
映画、舞台、美術館、買い物もなぜかだめ。
女の子なら大概大勢でワーッと行くか、仲良しと手をつないで行くかってパターンだけど、私はそんなのに興味なかった。
とにかく言葉でうまく表現するのが苦手。
映画や舞台を見て自分の感想を述べるってことができない。心で感じ取ってもそれが文字にも言葉にもならない。
黙っていると、気に入らなかったのかと心配されるし、へんにしゃべるとうまく気持ちが伝えられないから自分でいやになる。
いい映画や舞台を見ても、そんな自分の劣等感から、せっかくの感動がいやな経験に変わることが多い。
考えすぎだといわれればそれまでだし、付き合いが悪いといわれれば、そりゃそうだと認めるしかない。
しかしながら、このいやな圧迫感なしに時間を一緒にすごして、この素敵な感動を分かち合える人もいる。
黙っていてもわかってくれる安心感。自分のままでいられる開放感。
小さな自分の中に詰まった、開けられないたくさんのメッセージ。
今、誰かがどこかで読んでくれている気がする。
Unopened messages
I didn't enjoy going to the movies, theatres, museums, or shopping with friends.
I didn't like to talk what I thought of it afterwards, because I wasn't good at doing that.
I hated when others asked if I didn't like it when I was quiet.
I hated myself when I tried to say my thoughts, but failed.
So naturally, I chose to go by myself, most of the time.
However, I have friends with whom I feel comfortable to share the moment, and I feel more open
even when I don't talk much.
I beleive that there is someone out there who can open my messages without any sound.