山から海へ
山に生まれ育ったせいか、どこかに海への憧れがあった。
大人になって海のそばに住んでみたが、知らないうちにまた山に近づいていた。
どっちが好きかというと答えに困ってしまう。どっちもいい。欲張りだ。
どうせ自分のことだからまた気が変わってしまうだろうな。
そこに生まれたからってそこが必ずしも自分の場所になるわけじゃないし、長く住んだからってそこが都にもなんない。何かのきっかけか、運か、不思議な縁で自分の場所が見つかるかもしれないし。
ただ、素敵な場所がありすぎて、自分の場所がいまだに決められない。旅から戻ってもすぐに出かけるから本当にここが自分の場所なのかどうかもわからなくなっている。
ここにくるまでにはいろいろあったわけで、そのいろいろも全部捨て去って初めて自分が身軽になれた。モノに固執しない、明日自分が消え去っても大丈夫、そういう気持ちになったら身の回りがどんどん片付いていくから不思議。
みんな、自分の人生をモノにコントロールされて、大事な自分の時間を奪われているのになかなか気づかないんだ。固執するものがなくなると、いつでも出発できる自分。
From the montains to the sea
I grew up in the mountains, dreaming of the sea.
I have lived near the sea, but I have moved toward the mountains.
Even if I grew up in the mountains, I can't decide it's MY place.
Even if I have lived in one place for a long time, it doesn't mean it's MY place.
I like being near both the montains and the sea.
I can't decide which I like better. I may keep changing my mind. Can I have both as MY places?
I may be greedy.
We don't know how and when our own place is set, maybe by fate, maybe by the strange coinsidence, or maybe just by chance.
After I have considered all the things I have accumulated in my life, I feel lighter and I feel ready to go anytime.
I feel comfortable if I would disappear tomorrow.
If I am not controlled by my baggage, I am free and ready to set anytime.